一般社団法人リテールAI研究会による取り組み、というかもっとぶっちゃけて言うとAIカメラや決済レジカード等のIT活用で業界では有名なトライアルを中心とした小売業を中心とした流通業での取組みの紹介です。「対アマゾン」と銘打っていますが、AmazonGoやホールフーズの活用といったAmazonの戦略分析といったものは殆どなく、AI活用に関する日本独自の取組みと今後の活用の可能性を探る、というものです。
各種のメディアでも紹介されているとおり、トライアルのQuick大野城店やアイランドシティ店でのAIカメラの活用は、顧客の動線を探ったり、来店客の購買履歴等から、その人に合った電子チラシをデジタルサイネージやカートの端末に表示させます。ただ、そこにある思想は、無人化・省力化しつつ、顧客へ情報提供の質をあげて、売上拡大とコスト削減を両立させるか、というようになるように思えます。
一方でIT活用によるHigh Touchな接客というのもあって良いのでは?と思うのですが、Amazon Goに対して人がかかりすぎている、とばっさり切って捨ててしまうということは、そうした思想がそもそもないのかもしれません。勿論、顧客の利便性という点で、以前Quick大野城で買い物したときは感動したのですが、それで毎日通うのか?といわれると、これがちょっと疑問。言ってしまえば、ネットスーパーでも同じことができてしまうからで、リアル店舗野中の争いであれば、非常に競争優位を保てると思うのですが、ネットその他、他業態への顧客に対する競争優位が見えにくい、というのは生意気ながら今後の課題のように思いました。
amazon リアル店舗の逆襲